UQのテレビCM衣装を手掛けるスタイリスト   亘(わたり)つぐみさん インタビュー

SNSでも、三姉妹を演じる女優さんたちのファッションやメイクがおしゃれ!と話題になっているUQモバイルのTVCM。パパはブルームク、ママはピンクガチャ、そして深田恭子さん・多部未華子さん・永野芽郁さんが扮する美人三姉妹の、ちょっと不思議な家族の日常を切り取るTVCMシリーズ。このTVCMシリーズのスタイリングを手掛けるスタイリスト、亘つぐみさんにお話をお伺いしました。

亘つぐみ(Watari Tsugumi)

エレガントでセクシーなスタイリングに定評がある。 雑誌、写真集、広告、ビジュアル制作ディレクションなど多岐にわたる分野で活動中。

 

CMの影響力を実感する、さまざまな反響

―UQのTVCMシリーズですが、かなり反響が出ています!CMの世界観・セリフ・演出どれも話題ですが、中でもファッションへの問い合わせを視聴者から多数いただいています。UQのTVCMシリーズの展開においてどんなことを意識しながら三姉妹のスタイリングを考えられていますか?

 

反響すごいですね!とても嬉しいです。私は、ドラマのお仕事をしてから「視聴者のみなさんは、ファッション関係の仕事をしている人だけではない」という視点が身について、ポイントを掴みました。「視聴者の方々の、気になる部分を刺激できるようにすること」を意識しながら、スタイリングを考えるようにしています。

 

―実際に、ご自身でもUQのTVCMの反響を感じることはありますか?

 

そうですね、アシスタントから、電車に乗っていると、近くにいた高校生たちが「UQのCMって可愛いよね!」って話しているのが聞こえてきて、思わずニヤニヤしちゃいました!という話が出てきましたね。あと、びっくりしたのが、全然ファッション関係ではない友人とか、そのお子さまや、奥さんだったり、お母さんだったり、本当に色々な人の間で、UQのTVCMが話題になっていることですね。もう、今や誰もが「UQのTVCMっていったら、あれね!」っていうくらい、ものすごくインパクトがあるんだな、と実感します。

 

―それはすごい反響ですね。

 

このTVCMシリーズのデビュー企画を作るときは、実は最初、洋服を借りるのに本当に苦労しました。コマーシャルは、クレジットが載るわけではないので、なかなか貸し出していただくのが難しいのですが、今となっては「UQのTVCMです」と言っただけで、色々なブランドの方から「いいですよ!」と、快くお借りできるようになったんです。なんだか嬉しくなってきますね。

 

裏テーマの設定が監督との世界観を擦り合わせるカギ

―UQのTVCMの絵の中に衣装が入ってくると、全部その世界観の中で、絶妙なセンスで、キレイに設計されているように感じます。

 

TVCMでは、「その枠の中でどれだけフォトジェニックになるか」、ということをすごく大事にしています。普通の洋服を着て、街に出るときのスタイリングとは、考え方そのものが違いますね。だからこそ、楽しいんです。

―現在放映中のTVCM「宇宙人の不思議な隣人」篇のスタイリングはどんなことを意識されましたか?

これは、監督のほうから「ちょっとありえない世界」というイメージの依頼がありました。それに基づいて私の中で“裏テーマ”を設定したんです。ピーター・リンドバーグという、すごく有名なフォトグラファーがいるんですが、8~90年代に「イタリアンヴォーグ」でETの宇宙人と一緒にファッション写真を撮っているんです。そんな世界観がいいのかな、と思って、それを裏テーマにしました。いつも、自分の中にテーマを設定して、監督に投げかけているんです。こうして裏テーマを設定しながら楽しんでやっています(笑)。

 

少しのリアリティ”が人物像に面白味を持たせる秘訣

―以前(1/8~31)に放映していた「パパがもらってきた子犬篇」では、三姉妹が着用しているタイツがものすごく話題になりましたが。

 

そうなんです。監督が、「足を強調したい」って仰っていたので、「それだったら、タイツだ!」って思ったんです。タイツ選びに命をかけました。(笑)

 

 

―そうだったんですね!「CMの衣装はどこで売っているの?」「私もマネしたい」等、問い合わせも多数あります。

 

高級感がある世界観の中でも、上から下まで全てハイブランドに揃えるというのではなくて、うまくミックスするようにしています。作り込まれた完璧さというのは、キレイなんですが、リアリティさに欠けるので、別の世界の人に見えちゃうんですよね。視聴者の皆さんが「私もマネしたい」っていう風にならないんじゃないかと。「着られそうで、着られない。着られなさそうで、着られる!」という、絶妙なサジ加減が重要だと思っています。

 

―リアルクローズとして、取り入れられそうなものもある、と思ってもらう感じでしょうか?

 

そうですね。「いいな、私も着てみたい!」と、視聴者の皆さんが本当に思えることが大事だと思います。

おしゃれな世界観、それが視聴者の心を動かすことが私の仕事

―ファッション誌とドラマやTVCMでやるスタイリングの違いは何ですか?

 

ファッション誌は、基本的に身長もある・バランスもいい・何でも着こなしてくれる・喋らないモデルさんが着るので、究極のトップの部分を表現することだけを考えていればいいんです。だけど、コマーシャルだったり、相手が女優さんだったりする場合は、お客様や視聴者の皆さんあってのファッションになってくるので、そこをどう上手く融合させるか、というところが大事になってきますね。

 

―それは、つくり手側として色々考える楽しさであり、さらに、それによって反響があるというのがTVCMやドラマの醍醐味ということでしょうか。

 

はい、やはり見てくれている人たちの言葉が返ってくる、というのは嬉しいですね。おしゃれな世界観のTVCMをつくり、「そんなおしゃれなコマーシャルをやっているUQを私も持てたらいいな」と視聴者の方に思ってもらえる、というところまで落とし込むのが私の仕事です。視聴者の皆さんが「UQを持っている自分=すごくおしゃれで素敵な自分」と思えるような、そこを最終的に目指して、取り組んでいます。

ポイントは“後に尾を引くテクニック

―UQのTVCM衣装のポイントは?

 

毎回、三姉妹が「柄は違うけどおそろいの花柄」とか「同じブランドで靴下だけ違う」とか「おそろいのスカートを履かせて制服感を出す」とか、必ずどこかにポイントを置いているんです。それでいて、なにかひとつだけ「えっ?」と、気になるようなことを入れるようにしています。

 

―あえて、気になる仕掛けをつくっている、ということですか?

 

そうです。“後に尾を引く仕掛け”をするんです。これ、ファッションだけでなく、男女のテクニックとしても使えるんですよ。後に尾を引くテクニックを使って男性に接すると、男性は、その女性に飽きないんですよね(笑)。

 

 

―最後に、UQのTVCMのファッションをマネしたい視聴者にアドバイスをお願いいたします。

 

「JKになる三女篇」で、深田恭子さんが着用していたライダースと、多部未華子さんが着用していたスカジャンが話題になっていたみたいですが、今年、ジャケットを買うのであれば、ライダースかスカジャンのいずれかがおススメです。ライダースは、比較的、中に着るものをシンプルにすること、そしてスカジャンは、MA1のジャケットを羽織るように、ボトムはデニムに限らず、タイトスカートやフレアスカートなどの上に、さらっと羽織って、ファッションを楽しんでいただけたらバッチリだと思います!

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