「スマホ民主化」をUQは実現する、だから「UQモバイル、だぞっ」(後篇)

スマホ事業者として責任を果たす

――「安全・安心への取り組み」についてはいかがですか。

野坂:UQモバイルを安心してご利用いただくためには、必須のものだと考えています。特徴としてお伝えしたかったのは「UQあんしんサポート」ですね。スマホだけでなく、パソコンや周辺機器までまとめてサポートするのはあまりほかにはないと思います。

 

また、お子さまのいる保護者向けには無料でご提供するフィルタリングサービス以外に、月額300円で子供のSNS上での発言やつながりをモニターできる「Filii」というサービスをご提供します。SNSで子どもの人間関係が崩れて、いじめや自殺につながらないように、ガードが必要だと考えています。

 

この3つが、スマホを提供する事業者として提供したい基本中の基本の「安心・安全」です。スマホで本来便利になるべきところが、詐欺やいじめの温床になっていることに対しては、スマホ事業者としてしっかりと対策をしていくべきだと考えます。

 

――「UQあんしんサポート」では、訪問でのサポートはされないのですか?

野坂:一応、訪問サポートオプションは用意していて、電話のサポートだけではやっぱりわからない、となった時に有償でご利用いただくことは可能です。とはいえ、そこでお金がかかるということでは、なかなか気軽にご利用いただけないかもしれません。それよりは、気軽に質問できる場所を皆様の近くにご提供したいということで、UQスポットの拡大と機能強化を図ります。

 

スマホを購入するにも、やはりウェブ販売では不安で、現物を見ながら納得できるまで説明して欲しい、というお客様の要望があります。いまUQスポットは上野、心斎橋、松山銀天街、広島、小倉、糸満の全国6カ所にありますが、東北地方から上野のUQスポットまでいらしていただいて、実物を見つつ、スタッフから説明を受けて契約してくださったお客様もいらっしゃいました。そう考えると今のままでは足りなくて、まずは47都道府県に最低1つずつは開設したいと考えています。

 

また、UQスポットでは、スマホの説明だけでなく、11月からは故障したスマホの修理受付と代替機貸し出しを始めました。「壊れてもここに持ち込めばなんとかしてもらえる」という場所を用意して安心していただきたい、ということです。

 

TVCM放映効果で、お客様が店頭へご来店、ご検討いただけるように

――ケータイショップチャネルも強化されるんですよね。

野坂:やっぱり看板があちこちにあることは重要なんですよね。au、ドコモ、ソフトバンク、Yモバイルは至るところに看板があるので、やっぱりそこにうちも看板がないと検討してもらえないんですよ。たぶん楽天モバイルさんも同じことを考えて、今、店舗を増やしていらっしゃるように思います。メジャーな存在になりたければそれが必要なのかなと。

 

――それで、あのTVCMにつながるわけですね。テレビで拝見することも多くて、今までとはケタ違いの出稿なのではないかと思いました。

野坂:「UQモバイルは本気だぞっ」ということで、今回、深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽郁さんの3名の女優さんを三姉妹として起用しました。さらに家族としてピンクガチャ(ママ役)、ブルームク(パパ役)も登場し、誰もが知っている名曲「UFO」に合わせたダンスを家族全員で披露したり、コミカルな掛け合いを展開することで、幅広い世代の皆様にお楽しみいただきたいです。TVCMの撮影時は、最初こそ女優さん3人とも緊張されていたようですが、ピンクガチャとブルームクがうまく場をなごませてくれました。

 

 

――TVCMは全国で放映されているということですが、反響はいかがですか?

野坂:いちばん印象的だったのは、北海道の量販店の方から聞いたお話です。今まではほぼUQの問い合わせがなかったのですが、店頭でポスターを見たお客様から「TVCMで深田恭子さんが『UQ』って言ってるけど、UQモバイルってなんですか」と聞いていただけるようになったそうです。

 

そこからきちんと理解していただくのは店頭スタッフの仕事ですが、それでも、まず知ってもらわなくては聞いてももらえないわけで、そういう意味では初期の反応としては大変好評なお声を頂戴しております。

 

でも、TVCMを打てば初速がよいのは当たり前ですから、反響をもっと大きくしていかなくてはいけない、そのためにはこれからがんばらなくてはいけません。

 

スマホをすべての人のものにする「スマホ民主化」をUQは実現します

――次の課題はなんでしょうか。

野坂:今はマーケティングでいうところの4P(製品、売り場、価格、プロモーション)をようやく揃えた段階です。三姉妹という、これだけのスターを使ってUQモバイルを知っていただくことはできつつあるので、次は理解していただくこと。そのためには、全社員が、営業だけではなく技術、建設、企画、サポート、コーポレート、すべての部門で足元の課題を一つひとつ消化していく、それをやりきることなんです。そうすることで皆さんに「UQっていいよね」と発信してもらえる。それをまた紹介していくことでよい循環にしていくことが、最大のミッションだと思っています。

 

これまで我々はWiMAXのサービスを6、7年やってきて、おかげさまで高い評価をいただき、それなりのアセットをつくってきました。UQモバイルはそれを半年から1年でやらなくちゃいけない。MVNOが年間300万契約増えていて、でもUQモバイルのシェアは未だ小さいんです。これを一気に垂直立ち上げするために、今回の宣伝も、新機種の導入も、一気に進めました。

 

ここからが勝負で、「UQモバイルってなんだろう」と思って店頭にも来ていただいたお客様に、「これはよいものだ」とわかっていただくために、量販店のスタッフや、UQスポットのスタッフ、みんなが同じように語れなくちゃいけない。今までの3キャリアのように「ショップがあるからそこに行ってください」ではなく、「みんなでつくるスマホ」という感覚を生み出したい。

 

――みんなとは、誰でしょう。

野坂:大げさに言うと、国民全員です。スマホの民主化をしたい、と大真面目に思っています。

 

今、格安スマホを使っている人には2種類いらっしゃいます。一方は非常にギーク層で、よくわかっているからSIMだけ変えて安くしようという人。もう一方はスマホの1万円とか8,000円は高い、安くしたいと思っていて、みんなが使っているなら自分も使いたいという人。どちらかというと初心者からミドルレンジの方々です。

 

WiMAXを使っていたのは前者のギーク層で、属性でいえば若い男性の方、学生やビジネスマンが多かったのですが、最近のUQモバイルは、年齢でいえば40代から50代の方や、女性も増えています。機種ごとに差はありますが、全体としてみれば半分弱ぐらいは女性じゃないかな。今までスマホに縁がなかった人や、キャリアのスマホ以外に選択肢を知らなかった人にも、安心して「UQならいいんじゃない」と思ってもらえるようにしなくてはいけません。

 

その意味で、量販店もUQスポットもそうなんだけど、特にUQプラネットでは、UQのお客様だけではなく、みんなが「あそこにいけばスマホのことがわかりそう」という場所をつくらなくてはいけないと思っています。

 

ルーターとスマホは融合する、だからUQはスマホをやりたかった

野坂:今まではUQ WiMAXで高速大容量のモバイルデータ通信、UQモバイルは通話+小ロットのデータ通信のデバイス2台持ちでやってきました。でもMNOのスマホのデータプランは、「スーパーデジラ」とか「ギガモンスター」とか「ウルトラパック」とか、どれも20GBが標準になってきています。

 

これからネットワークが高速化することで、モバイル通信のデータ量はもっと増えるはずです。国際的なスポーツ大会などもスマホで見るようになるだろうし、アメリカでは無線ネットワークの高速化でケーブルテレビはもうやめるという話も出てきています。

 

そうなれば、ルーターとスマホの機能は融合してもいいはずなんです。
だから、これまでルーターの一本足打法だったのを、スマホも合わせてやっていきたいというのは悲願でした。いままでUQ WAYでやってきたことを、UQ STYLEでひとつに合わせていく、それがUQの描きたいワールドだし、UQのメンバーみんながそう思っています。

 

――最後に、UQプラネット読者へメッセージをお願いします。

野坂:UQプラネットは、スマホをよく知っている人と知らない人が、わいわいがやがやと、お役立ち情報を得たり、疑問を解消したりするコミュニティにしていきたいです。皆さんには情報を発信していただき、私たちは勉強していきたいと思います。「みんなでつくるスマホ」に真面目に取り組むので、皆さん、どんどん参加してください。

 

UQには田中前社長の時代から始めたユーザーミーティング(お客さまとの座談会)のように、コミュニティ重視のDNAがあります。でも今回は思想を変えて、ご利用中のお客さまだけではなくオープンなコミュニティにしました。
それは、これまでの資産があるWiMAXと、ゼロからスタートするスマホの違い。スマホの世界では私達はまだまだ知られていない、だけどWiMAXをやったUQなんだぞ、っていうところがポイントなんです。

 

「UQ WiMAXは知っている、でもUQのスマホってなに?」と思っていらっしゃる方を、「WiMAXのUQがやってるスマホなら安心だね、いいね」に変えていきたい。その思いが集約された「UQモバイル、だぞっ」なんです。

「だぞっ」で、流行語大賞を取りたいって、本気で思っています(笑)。

文:板垣朝子

写真:有坂政晴(STUH)

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