「スマホ民主化」をUQは実現する、だから「UQモバイル、だぞっ」(前篇)

10月24日、UQコミュニケーションズは2016年秋冬モデルの発表会を行いました。内容は、これまでの取り組み、UQのミッション、そして8つの新機種、新料金プラン、新サービス、新TVCMの発表と、まさに「てんこ盛り」。今回は、当日伝えきれなかった「思い」を、代表取締役社長 野坂章雄がたっぷり語ります。

 

「UQ STYLE」には、サラッと済ませたけど強い思いがありました

――たいへん盛りだくさんな発表会でした。

野坂:メディアの皆さんからも「盛りだくさんすぎ」と言われました(笑)。伝えたいことがたくさんありすぎて、早口になりすぎたのが反省ですね。
でも、なんとか思いは伝えられたかなと。

 

今のスマホを取り巻く状況は、通信料金が高くて利用者の負担になっているということで、政府はMNO3社に対して値段を下げなさい、MVNOももっとがんばれ、という政策をとっています。そして雨後の竹の子のようにMVNOができ、格安SIMもたくさん出て、今度はお客様がなにを選べばよいのかわからなくなっています。

 

そのなかで我々がスマホ事業者としてやっていく意味は、「UQ」という名前に込められた思いにつながります。発表会でも申し上げました通り、UQのUは「Universal」すなわち世界標準の、そしてQは「Quality」「Quantities」「Quickness」という3つの意味があります。つまりUQとは「高品質」「大容量」「高速」を表しています。

 

おかげさまでUQ WiMAXは高速モバイルインターネットのサービスとして多くの方にご利用いただき有名になりましたが、スマホのUQモバイルはまだまだこれからです。でもUQモバイルをご利用いただいているお客様の満足度はとても高くて、満足度調査では「UQモバイルに満足している」という方が87%、「ほかの人にUQモバイルを勧めたい」という方が73%と、想像以上に多くいらっしゃいました。これだけ支持されていることをもっと伝えなくてはいけないと思いました。

 

もともと高品質・大容量・高速なモバイルサービスを提供してきたUQが、UQモバイルでは安心・快適・高音質なスマホをみんなのものにする。それこそがUQのミッションであり、UQ STYLEです、ということをお伝えしたかったのです。発表会ではシンプルにまとめたのでサラッと聞こえたと思いますが、強い思いがありました。

――UQ WAYを簡単に振り返っていただけますか。

「値段は下げる。でもモノはよい」という、UQ WiMAXにも共通する「UQ STYLE」を提供するための準備期間がこの1年間のUQ WAYだった、という位置づけです。2015年10月に合併してから、おおむね4カ月ごとにステップをひとつずつ踏んできました。

 

まず2016年2月に「ぴったりスマホ」というコンセプトを発表したのは、お客様がややこしいことを考えなくても、スマホも料金プランも「ちょうどいいもの」を選べるように、というご提案でした。次に2016年6月に「イチキュッパ割」、「SNSデータ消費ゼロ」、「W増量」を発表、そしてその翌月からは「iPhone 5s」取り扱い開始と、少しずつ必要なものを揃えてきました。

この段階でもまだ足りなかったのが、スマホのラインアップとお客様とのタッチポイントですね。それを全社あげて準備して、このタイミングですべてが揃いました。

 

ラインアップを増やすだけでなく「ぴったり」を選んでいただくための施策を

――この秋で、UQモバイルのラインアップは一気に8機種増えました。

野坂:6月の発表会の時にも「ラインアップが少ない」とご指摘をいただいていました。その後、「iPhone 5s」が増えましたが、それでも4機種ではやはり少ない。auのVoLTE対応機種を揃えるのに時間がかかってしまいましたが、ようやくこれで既存機種と合わせて全12機種です。あと、間に合ってラッキーだったのは、モバイルルーターの「WX03」です。モバイルルーターとして下り通信速度が国内最速の440Mbps、上り通信速度もキャリアアグリゲーションを使うことで30Mbpsを実現しました。やはりこういうものがあると、皆さんにメッセージが届きやすいですね。

今回発表したなかで、「HUAWEI P9 lite PREMIUM」と「AQUOS L」がUQオリジナルモデルです。ほかのモデルも、VRヘッドセットを標準搭載したTCLコミュニケーションの「IDOL 4」、5本の指それぞれに違うアプリを割り当てて指1本で起動できる「SHINE LITE」、セカンドスクリーンが便利な「LG X screen」、使い方に合わせて選べる3種類の「ZenFone」と、それぞれ個性がはっきりしています。

 

>>社員インタビュー第一回記事
UQ mobileは、2016年秋冬ラインアップで大きく変身します

 

――ただ、「たくさんあって選べない」となってしまっては、UQ WAYで目指していた「ちょうどいいもの」を選べるように、という方向とは違ってしまうこともあります。

野坂:おっしゃる通りで、私も今こうしてサラッと説明しましたが、一般のお客様から見ると、スマホって形も色もみんな似ていて、なにが違うのかわかりづらいところがあります。ラインアップが増えてリッチになったようでも、違いをきちんと伝えられないと、数だけ増やしても意味がない。

 

初めてスマホを使うお客様にも、それぞれの機種の個性をきちっと伝えて、ご自身にぴったりの商品を選んでいただけること、そのために量販店やUQスポットのスタッフがお客様とコミュニケーションしていくことが重要です。

 

ただ、ショップってやっぱり敷居が高いんですよ。お客様から見るとスタッフは専門家ですから、「自分がわからないことが恥ずかしい」という方もいると思います。今回UQプラネットというコミュニティサイトを開設した理由のひとつには、そこをケアするために「もっと気楽にスマホのことがわかる場にしたい」というのがありました。

 

今さら聞けないことを聞けたり、機種の違いなんかについてもみんなで発信しあったり、スマホのわからないことも気軽に聞けるような場を提供したい。「SIMを挿してください」とか、「APNを設定してください」と言われてもほとんどの方はわからないですよ。そういうことを一つひとつ、紐解いていきたいです。

 

だからUQプラネットはUQモバイルのお客さまだけのコミュニティサイトではなくて、誰でも楽しめるオープンサイトなんです。UQモバイルのお客さまじゃなくても、誰でも気軽にスマホのことがわかる、という雰囲気をつくるということですね。

 

「おしゃべりプラン」は方針変更ではなく、選択肢の提示

――料金プランについては「おしゃべりプラン」を新たに発表されました。「国内通話回数無制限×5分かけ放題」というのは、これまでの「ぴったりプラン」「たっぷりプラン」の「無料通話」とは違った形ですが、変えた理由はなんでしょうか。

野坂:変えたわけではなく、選択肢の提案だと考えています。auが「スーパーかけ放題ライト」、ほか2社にも同様のプランがあって、キャリアグレードの通話サービスとして「5分かけ放題」が標準になっているようなので、うちも選択肢として提案してもよいのかなと。

 

ただ、スタートがシステム的な理由で2月22日とかなり先になってしまうので、それまでの間は「ぴったりプラン」と「たっぷりプラン」の無料通話分数を2倍から3倍に増量することで喜んでいただければいいなと思っています。

 

いまどきの人からは「しゃべるならLINEの音声通話を使うから、そんなに通話サービスを重視する必要はないのでは」という声もあります。私自身もそれほど通話はしませんが、でもシニアのお客様の多くは通話を重視されます。

どこかの年齢層に照準を合わせるマーケティングではないので、通話を使う人にはこれらの選択肢から、自分にあったプランを選んでいただければいいと思っています。

 

データ消費ゼロの「ヒアラブル」で、スマホライフはもっと快適に

――「SNSデータ消費ゼロ」についても新たな発表がありました。

野坂:節約モードでも送受信300kbpsというのは、もっと自慢したいところなんです。ほかのMVNOの200kbpsに比べるとかなり快適に使えますし、動画を1日数時間見るといった使い方をしなければ、スマホでやりたいことの大半は300kbpsでできます。これは実際にやってみないとわからないので、そこももっと訴求していきたい。

 

――「声で楽しむSNS」というご提案には、かなり野坂社長の思い入れがあるように見受けられました。

野坂:スマホを使うときに、画面を見ながら、ちまちまとタッチしなくちゃいけないのは、ものすごく負担だなという思いがあって、「スマホを使うときに視界を取られてしまって、考えることもできない」という無駄をなんとかできないかなというのがまずあったんです。

技術的には音声入力がすでにiPhoneでもAndroidでも使えるけれど、LINEやFacebookをするときに音声入力して、テキストも読み上げて、となると、特別なワイヤレスイヤホンが必要になります。これを開発したいということで今年の4月にcrewwコラボ(https://creww.me/ja)で投資先を募ったところ、NAINの代表取締役兼CEOの山本さんから「ヒアラブル」というコンセプトで開発した「APlay」というソリューションを提案していただきました。

 

特殊なワイヤレスイヤホンと音声アシスタントソフトウエアの組み合わせです。これがびっくりするぐらい誤認識がないんです。山本さんご自身も毎日使われていて、こういう使い方がSNSデータ消費ゼロで実現できれば、これは新しいなと。

 

――イヤホンは独自仕様ですか?

野坂:NAIN社のオリジナル製品よりも少し小さい、UQ独自仕様のハードウエアを作ってもらいました。UQ直販サイトでアプリをプリインストールした「DINGO L」とセットで、イヤホンは3,000円で購入できますし、対応機種にご自分でアプリをインストールしてご利用いただくことも可能です。
アメリカで今流行っているAmazon Echoってあるじゃないですか。

 

――「Alexa」って呼んで話しかけると、天気予報を教えてくれたり、気分に合わせた音楽をかけてくれたりするスピーカーですよね。

野坂:そう。そこまで高度ではないけど、それに似たようなことがスマホでできるようになります。ハンズフリー、スクリーンフリーになることで、いろいろなお客様のスマホライフはもっと快適になります。そういうことをもっとお知らせしていきたいです。

(後篇へつづく)

文:板垣朝子

写真:有坂政晴(STUH)

 

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